こんにちは、日野ゆう子です。
以前は限られていたスピーキングの機会も、オンライン英会話のおかげでぐっと身近なものになりました。オンライン英会話はとても便利なシステムですが、その一方で「オンライン英会話がつらい」と感じている方もいらっしゃいます。
「何となく毎日つづけているけれど、何とかこなしているだけのような気がする」
「確かに話をする回数は上がって慣れはしたけれど、力がついているような気がしない」
「何となく続けているけれどいつになったら会話の力がつくのかわからない」
機会はあるのに活かしきれていない、そんな不安があるまま学習を続けているととつらくなってしまいますよね。
今回はオンライン英会話が辛いと思うときにぜひ押さえていただきたい3つの対処法をお伝えします。
この記事を読むと下記のことが分かります
オンライン英会話で思ったように力がつかず辛いと感じる理由やその対処法をお伝えします。
- オンライン英会話で思ったように力がつかず辛い時の対処法1-分かると出来るを区別する
- オンライン英会話で思ったように力がつかず辛い時の対処法2-レッスンを英会話力診断として使い自分の課題を冷静に見つける
①オンライン英会話で思ったように力がつかず辛い時の対処法1-分かると出来るを区別する
オンライン英会話を受講して、「もやもやして辛い」とお感じになる方のお話を聞くと「レッスンの時はそれなりに時間が過ぎるんだけど、それが力になっていると実感できない」という状況に苦しんでいらっしゃるということが多々あります。
一般的なオンライン英会話の進み方
フリートーク以外を選んだ場合、一般的なオンライン英会話では下記のようにレッスンが進みます。
- その日の教材を選択
- 先生と一緒に内容をチェック
- 単語と意味をチェック
- 本文を読む
- 本文に関する質問を先生が出してくれるのでそれに答える
多少の違いはありますが、大きくまとめるとこのような感じでレッスンが進み、1~5を先生と行うことでその日のレッスンは完了、学習修了!となります。
準備や復習をしないオンライン英会話は歩く歩道
この状態は、ある意味歩く歩道にのっている状態と似ています。

そこで使用される教材の基本的なことを理解する力があれば、基本的には先生がしてくれる質問、説明に合わせて必要なことを答えているうちにレッスンが終了するようなしくみです。
極端な例を考えると(そういうケースはもちろんまれですが)、受け手側がほとんど黙っていても、先生が教材の説明、単語の解説、本文を読む(先生が読んであげる)、質疑応答では先生が一人二役し、repeat after me.で先生が言ったことを繰り返すということでレッスンを成立させることが可能なのです。
こうした仕組みは、「よく言えば準備をしなくてもレッスン時間を消化することが出来る」
でも、違う見方をすれば、「何も努力しなくてもその時間が過ぎてしまう」ことになります。
多くの方が「オンライン英会話を受けているのに力の伸びない」と感じてしまう原因は、この仕組みにのってレッスン時間を何となく過ごしていることで、英会話に必要な力をつける活動をしていないことにあります。
英会話=英語を使えるようになること
英会話力をつけるために抑えておかなければならないことは「理解することと使えることは違う」という大原則です。
中学、高校、その後も英語を学び、TOEICや英検で高得点を取れるようになったという場合は英語を理解する力が高くなったと考えることが出来ます。
でもそれだけ努力をしてきたけれど「英会話になるとうまく話せない、英語が口から出てこない。」という場合は、「英語を理解することが出来るけれど、使うことが出来ない」という状態です。
分かるけれど、使えない という状態です。
(ここでいう「英語を使える」とは、必要な時に必要な単語や文が口からすっと出てきて自分が伝えたいことを相手に伝えられる状態だと考えましょう。)
英会話の力を伸ばすには、これを分かるだけの状態から、使えるという状態に持っていく練習が必要です。
オンライン英会話で起こりがちな錯覚
上記の説明にてらしあわせて、オンライン英会話で使った教材について考えてみましょう。
特別な準備や復習をしなければオンライン英会話で先生と一度扱っただけの教材は「分かる・分かった」状態のままです。
英語をつかってレッスンを行っているので「英語を使う練習をしている」と錯覚してしまいがちなのですが、本質的なところではその教材を「理解するために時間をつかっている」ということにまずは気が付く必要があります。
分かるだけの状態から使えるという状態へ
それでは、このオンライン英会話をどのように「英語を使える練習」に使うのかを考えてみましょう。
そのためには英文の型やチャンク、単語がいつでも使えるような形でスタンバイ・ストックしていくことを考えます。
英文の型やチャンク、単語、フレーズをそのような形でストックするためには、繰り返しつぶやいたり、口に出したり、出会ったりと練習をする必要があります。
私たちは日常的に漢字を使っていますが、この漢字も練習なしにすぐに書けるようになった方は少ないのではないでしょうか。体になじませる、練習する、ほぼ無意識でもすっと出てくるための練習をおこなったはずです。
そのようなイメージで、トレーニングの事前、最終、そして終わった後を通して「自分がうまく言えなかった表現、言いたかった表現、今後ご自分の生活で使いそうな表現」をピックアップし、スムーズに気持ちをのせて伝えられるようになるために何度も何度も練習します。
英会話力は徹底的な繰り返しで型をご自分の中に落とし込む必要があるのです。
使える英語にするためのレッスン前、レッスン中、レッスン後の使い方
、効率よく英会話力を伸ばす方法としては、オンライン英会話に取り掛かる前にまずは英会話基礎力を伸ばすことをおすすめします。
ですが、「オンライン英会話を使いながら、話す力も伸ばしたい」という場合は、レッスン前、レッスン中、レッスン後にご自分の必要な言い回しをどれだけ口にするか、実際にご自分が使っているシチュエーションを想像しながら繰り返せるかということに意識して取り組んでみてください。
- レッスン前にテキストの内容や単語を確認、「これは自分のものにしたい!」という箇所を自分なりに抑える。
- レッスンを受けるときには、あらかじめ自分がどの箇所を重点的に練習したいかを考え、先生に伝える。その部分を中心に練習をする。
- レッスン後は5分でも復習にあてる。「今日学んだフレーズや文を自分ならどのシチュエーションで使うか。」自分の生活に落とし込みながら何度も口に出して練習をする。
- 出来れば翌日のレッスン前にも数分でも見直しをし、口にしてから、当日の予習1.~を行う.
人の脳は何度も出会ったこと、繰り返したこと、インパクトに残ったことを記憶しやすいと言われています。オンライン英会話では「誰かと一緒に学ぶ」という機会・繰り返しを作ることができます。
その状況ををうまく利用してフレーズや文型・単語の自動化(深く考えなくても必要な時に口からでてくること)をめざしましょう!
②オンライン英会話で思ったように力がつかず辛い時の対処法2-レッスンを英会話力診断として使い自分の課題を冷静に見つける
英会話という作業ができる環境で自分の課題を冷静に判断する

オンライン英会話が終わったあと、「何だかうまく行かなかったな」と思う場合は、①~⑤のどこに問題があったのか。5分だけでも良いのでぜひ時間をとって振り返りをしてみてください。
「チャットボックスに書いてもらうとわかるのに、先生が言ったことを一度で聞き取るのが苦手だな」
「自分でいいたいことがあるのに、それを口に出すのに時間がかかるなあ」
など、何度か繰り返して振り返ると、あなたの傾向が見えてくるはずです。
聞き取りが苦手な場合は、その強化、言いたいことがすぐに言えない場合は英作文力や瞬発力を上げる練習を・・と対策が変わってきます。
これを行うことで、何となく出来ないを戦略的に変えていくことが出来るようになります。
それぞれの弱点には、それに特化した力の伸ばし方があります。そして、それぞれの力を統合し使えるようになることで英会話力を伸ばすことが出来ます。
まとめ
今回はオンライン英会話で実力が付かず辛い時の対処法についてお伝えしました。
- オンライン英会話で実力が付かず辛い時の対処法1-分かると出来るを区別する
・英会話=英語を使えるようになること
(「理解することと使えることは違う」という大原則を押さえる。)
・使えるようになるためには繰り返しや実際に何度も使ってみる体験・シュミレーションが必要。
(準備や復習をしないオンライン英会話では、英会話の練習をしているつもりでも、実は「理解できる」部分を増やしているだけ)
・徹底的な繰り返しで型をご自分の中に落とし込む
(オンライン英会話の事前、最終、そして終わった後を通して「自分がうまく言えなかった表現、言いたかった表現、今後ご自分の生活で使いそうな表現」をピックアップし、スムーズに気持ちをのせて伝えられるようになるために何度も何度も練習をする)
2.オンライン英会話で実力が付かず辛い時の対処法2-レッスンを英会話力診断として使い自分の課題を冷静に見つける
英会話をするとき脳内で行われる作業
- 相手の話が音声として耳に入ってくる(まずその音を認識する)
- 音が伝える話の内容を理解する
- それに対して自分の言いたいことを考える
- 自分の考えたことを英文にする
- 作った英文を口から発して相手に届ける
オンライン英会話が終わったあと、「何だかうまく行かなかったな」と思う場合は、上記の1~5のどこに問題があったのか、5分だけでも良いので時間をとって振り返りをしてみる。英会話力診断の機会として使用する。
1~5のどこに問題があるかが分かったらそれぞれに応じた力の補強を行う。
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