こんにちは、日野ゆう子です。
Versant ヴァーサントというテストをご存じですか?
英語のスピーキング力をはかるテストとして、最近注目を集めています。企業や、英会話学校などでも習熟度を知るために使用をされたりするようになってきました。
テストの詳細はこちらのVersant ヴァーサントサイトでご確認ください。
Versantはオンラインベースの試験です。オンラインなので自宅で受験をすることも可能なので、私も受験をしてみました。
①事前準備をせず受験
②試験の「受け方」を変え、環境を整え受験
①と②の間で、受験のために特別な対策して勉強をすることはありませんでしたが、「受け方」の差で、結果としてスコアが5ほど上がりました。現在スコアは70です。
試験を受けるときは、気持ちや環境の整備をとても大切だなと感じましたので、②ではどんな工夫をしてテストを受けたのか、お知らせしたいと思います。
また、Versantの試験を受けることで、それぞれのパートのスキルを伸ばすトレーニング方法も色々とみえてきましたのでそちらについてはまた別の機会にまとめてみたいと思います。
Versant 受験の工夫
①事前に各パートどれくらいの問題があるかを意識しておく。
VersantはPartA~Fから試験が構成されています。
A)8問 B)16問 C)24問 D)10問 E)3問 F)2問
これを意識しておくのと、意識しないで解くのとでは集中力に大きな差がでました。
Versantのスピーキングテストは耳で聞いて、口で答えるテストです。
※A)は指定された英文を読み上げるというものですが、B~Fは問題を聞かなければ答えが出せません。
集中をしなければいけないので疲れます。
①の時には、問題数を意識していなかったので、ついつい問題の途中で、「え、これ、まだ続くのか。早く次に行かないかな。」等考える瞬間が何度もありました。
そうすると一瞬思考が違う方に飛び、大事な問題を聞き逃してしまうのです。
Versantを受験中には、スマートフォン上に今、何問中の何問目ですよという表示がでます。(例 3/24 など)。
これを見て確認が出来るのですが、初めから「よし、ここは24問あるパートだな、集中していこう。」と腹をくくっているのと、「え、ここ24問もこれが続くのか。やだなあ、でも集中してきかなくては。」とその場で気持ちを作るのでは集中力が全く違ってきます。
「各パート、それぞれどんな問題がでて、それがどれくらい続くのかを抑え、腹をくくる。」
他の試験にも必要な姿勢ですが、Versantには特にこの作業が必要だと思います。
②事前のヘッドフォン準備
Versantテストの音質は他のテストのものより悪いです。(意図的にそうされているのかもしれませんが。)きちんと音を拾って集中して聞くためにはヘッドフォンを付けることをお勧めします。
また、ヘッドフォンをつけると自分だけの世界に入り込みやすくなります。集中という点から見てもヘッドフォンの使用は必須だと感じています。
③静かで集中できる環境で受ける
①の時には、「気軽に受けられるオンラインテスト」というイメージで受けてしまったため、試験の環境を整えるということに注力しませんでした。
そしてテストが始まってから後悔。
・子供たちが隣の部屋にいて「いつ話しかけられるか」気になる。(受験をしていると事前に伝えるべきでした)
・宅配の方が来てインターフォンを押したらどうしよう と途中で心配になる。
・家の電話が鳴ったらどうしよう と途中で心配になる。
気になることがたくさん出てきて、そのことで別方向の緊張感を持たなければならないのはもったいないことです。
Versantのテストは、しっかり聞かなければならないし、答えが録音されて、それを判定したものがスコアになります。
「家で気楽に受けられる」からこそ、「静かで集中できる環境」を確保してからの受験が必須です。
②では静かで集中できる環境を確保してから受験。エネルギーを真っすぐ試験に使っている、集中できているという感覚でとりくめました。
④スマートフォンの設置場所を考える
Versantはスマートフォンを使って受験することが推奨されていますが、②では「スマートフォンをどこに置くか」も変えてみました。
①の時は、手で持って受験をしていました。
私は英語を話すとき、無意識のうちに手が動いてしまうので、そのたびにスピーカーから近づいたり離れたり不安定に。
それに気が付くと、「あ、この位置でいいのかな?」など余計なことが心配になります。また、手にもっていると手に行ったり画面にいったり
②では卓上に安定設置。私にはこちらの方が断然あっていました。進行状況も見ることが出来るし、口との距離も変わらず、また何より両手が自由です。
⑤事前のシュミレーション
テストはVersantのページで模擬問題がありますので各パートどのような内容のものが出るか事前に知ることが出来ます。
①の時も、テストを受ける前にその模擬問題に目を通しました。でも、何となく「こんな問題がでるんだ」とアイディアをつかんだだけです。
②ではテストを受ける前に、それぞれどんな問題が出るのか、それをどう解くのか、自分の中で落とし込みをしました。
例えば・・
A)は問題を読みあげる問題 ⇒ 初見で読むか、一度さっと目を通して文を読むか 自分は後者で行こう。
そのためには問題と問題の間に一度、文に目を通しておく必要がある。
とか
B)は読み上げられた文ををそのまま繰り返す問題⇒ 読み上げられているとき、どんな聞き方をしよう。
目線はどこに置いておこう。
など、それぞれのパートの特長を整理して、その時の自分の向き合い方を整理して臨みました。
事前の少しの時間でも、実際の試験の場に立っている自分を想像してシュミレーションすること、するとしないでは大きな差がでるとあらためて感じました。
試験との向き合い方を自分なりに整理する
試験対策で英語コーチングをするときには学習者の方と、「試験との向き合い方」を必ず整理をします。
Versantはスピーキングの試験ですが、その点ではTOEICや英検と変わりありません。
その向き合い方は、おひとりおひとり違って「これが正解」はないのですが、自分にとって心地よい受け方の「型」を決めておくことはとても大切です。
今回自分でも、向き合い方を整理しているときと、していないとき両方体験をして、事前の準備や心構えが結果に影響するなあということをあらためて体感しました。
ここで得た気づきや、またそれぞれのパートのトレーニング方法なども学習者の方のスキルアップに役立てていきたいなと思っています。
HY英語コーチングでは、おひとりおひとりの目的やご状況に合わせて、その方にとって必要で、なおかつ効率の良い学習・練習方法を見つけていきます。