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瞬間英作文を使っているのに、英会話になると効果がでない理由と対策

こんにちは、日野ゆう子です。

「瞬間英作文に取り組んでいるんだけれど、英会話になるとあせってしまって言いたいことがなかなか出てこないんです。

瞬間英作文で覚えたことを思い出している暇がないというか・・・・・。

でも瞬間英作文っていいって言うし、きっぱりやめる勇気もなくて。

瞬間英作文を使って、会話で効果を感じるにはどうしたらいいんでしょうか?」

今日は瞬間英作文にまつわるこのお悩みについて解説をしていきます。

この記事を読むとわかること

①瞬間英作文を使っているのに、会話になるとうまく話せない理由が分かります。

②会話力に直結する瞬間英作文の使い方が分かります。

こんな筆者が解説します

TOEIC講師、でも英会話に強烈な苦手意識→長年の試行錯誤→VERSANTスピーキングテスト70、海外講座に参加&世界中の人たちと学ぶことが日常的に。

現在は同じお悩みを持つ方々の効率良い英会話力づくりのサポートを京都とオンラインで行っています。

①瞬間英作文を使っているのに、会話になるとうまく話せない理由

(TOEIC800や英語の資料をよむなど、英語力が高い方が)瞬間英作文を使って練習をしているのだけど、会話になるとその効果を実感できないという場合、これからお伝えする2つのいずれかがつまりの原因になっている可能性があります。

当てはまるところがないか、ぜひチェックしてみてくださいね。

①落としこみ不足

瞬間英作文で練習した文は、あせった状態(負荷がかかった状態)でもすらすら出てくるくらいに落としこむのがポイントです。

会話では、ひとりで瞬間英作文の練習をしているときとは違う負荷が色々と脳にかかります。

その状態(通常よりも負荷がかかった状態)でも、必要な文型や構文を取り出せるように瞬間英作文を仕上げておくことがポイントなのです。

瞬間英作文で育てる力は反射的に出てくるレベルをめざしましょう

 

瞬間英作文は「考えて言える」→「反射的に出てくるレベル」をめざしましょう。

自転車にのったりや楽器を弾くような力をつけるイメージです。

はじめて自転車の練習をしたころ、わたしは自分の全神経を自転車を操作に使っていました。

ペダルを漕ぐことや、自転車のバランスを取ること、前にすすませること・・自転車を動かすことで頭がいっぱいで、他のことを考える余裕はまったくありません。

でも何度も何度も自転車にのって、運転に慣れてくると、体が操作を覚えてしまい、いちいち「ハンドルはこんな風に持って・・」とか「バランスはこんな感じでとって・・」とは考えなくなりました。

そしてだんだん、自転車を運転しながら、他のことを考えたり、歌を歌ったりできるようになりました。

ほとんど意識せずに自転車を運転できるようになったことで、他のことをする余裕ができたのです。

 

瞬間英作文の文も、このような感じでしあげると、脳に「他のことをする余裕」がうまれます。

反射的に口から英文が出てくるような状態、省エネで英文を作れる状態をめざして練習をおすすめします。

瞬間英作文を省エネで仕上げる理由

 

ひとりで瞬間英作文をしているときと、対人で英語を話す状況では、脳への負荷のかかり方が異なります。

自分が使える文型や構文を反射的に使えるレベルまで落としこみ、省エネ状態にしておけば、

緊張したり、自分の考えをまとめながら話さなくてはならずエネルギーをそちらに多く費やさなければならなくても余裕が生まれます。

瞬間英作文に取り組むと得られるリワード

瞬間英作文の練習は、単調でつらいな、と思うことがあるかもしれません。

また、これまで一生懸命勉強をして、英語力を高めてきたのに「中学レベルの練習をしていていいのかな?」「もっと複雑なことを練習した方がいいのでは?」と不安になるかもしれません。

私も、「(TOEIC でハイスコアもとっている事だし)こんな簡単な文より、もっと難しい内容にとりくんだほうがいいのでは?」と心配になりました。

でも今振り返ると「やっぱりあの時瞬間英作文に一生懸命取り組んでほんとに良かった」と思います。

なんというか、自分の中にしっかりとした柱ができたような感覚ができました。

 

あなたが英語力は高いけれど話すことに苦手意識があり、自分の中に構文や文型のストックが少ないことが原因になっていると思われる場合は、

瞬間英作文=考えなくても反射的に出てくるレベル をめざして落としこみを行ってみてください。

あなたの中にこれから一生使える、英語の土台がしっかりできることを感じられると思います。

②その他の英会話のプロセスに対応する力が育っていない

瞬間英作文ができると英会話に必要なほぼすべての力を手に入れられるのではないかと思われることがあります。

でも残念ながら英会話には他の力も必要です。

「瞬間英作文にしっかり取り組んでいるのに、英会話になるとうまくいかない」という場合は、その他の力につまりがある可能性があります。

 

英会話の5つのプロセス

このブログでは何度かご紹介していますが、英会話はよく見ると下記の5つのプロセスによって成立しています。

 

①聞こえた音声を認識する

②①で認識した音声から意味を理解する

③自分の言いたいことを頭に浮かべる

④頭に浮かんだイメージを英作文する

⑤④で浮かんだ英文や英語のかたまりを声にして口からだす

 

これらのプロセスを高速でまわしているのが英会話という作業なのです。

瞬間英作文で作れる力

瞬間英作文のトレーニングで、強化できるのは主に④のプロセスを回す力です。

④の力がしっかり育っていても、他のプロセスで問題を抱えていると、会話はうまく成立しません。

 

例えば、相手が言っていることが理解できなければ、それに対して返事をすることや、自分の考えをいうことはできません。

また、頭の中で英文はできているんだけれど、英語を声に出すということに心理的な抵抗がある場合は、そこでつまりがおきます。

そもそも自分の言いたいことが浮かばないということもあります。

また、ひとつひとつの作業はゆっくりだとできるんだけれど、全てをあわせてしようとすると、作業が多すぎてフリーズしてしまうということもあります。

 

英会話で他のプロセスに問題がある場合は、瞬間英作文をいくら練習しても、つまりを解消することはできないのです。

反対に、問題部分にフォーカスをあててその力をつけていくことで会話全体の流れがよくすることができます。

②会話力に直結する瞬間英作文の使い方ポイント

ここからは、英語力が高くて、英会話に苦手意識がある方にむけて、会話力に直結する瞬間英作文の使い方の2つのポイントをお知らせします。

 

①イメージとつなげることを意識する

瞬間英作文の代表的な体裁は、左側に日本文、右側に英文があるというスタイルで

左側の文を見て、英文を言ってみる、右文で答え合わせをするというステップですすめることが多いと思います。

この時に、ぜひ気をつけてほしいことがあります。

それは、文字ベースでとらえて処理をしてしまうのではなく、イメージをともなわせることです。

イメージを挟むことで、実際の会話でも瞬間英作文でインストールした構文や文型がぐっと使いやすくなります。

 

例えば 家族の中で父が一番早起きです 

という文があった場合

日本語を文字で読んで、すぐに英作文に取り掛かるのではなく、

「家族の中で、お父さんが一番早起きしているところ」のイメージを一度挟んでみてください。

そして、そのイメージを思い浮かべながら、英文を言うようにします。

 

日本語の会話をするところを想像してみると分かりやすいかと思いますが、私たちは会話をするとき、多くの場合頭の中に文字が浮かんでいるわけではありません。

イメージや概念を言葉にしているのです。

瞬間英作文のパーツも、イメージとセットで取り入れることで、実際の会話に利用しやすくなります。

②暗記ではなく、自分で文を組み立てる感覚で練習する

瞬間英作文で英文を作るときは、暗記をするのを目的にせず、自分で文を組み立てながら話す感覚を大切にしてください。

暗記をすると、英文のパーツを組み替えて自分で文を作る感覚が育たず、応用をしづらくなります。

私も「あれ?せっかく丸暗記をしたのに、話したい内容や単語が変わると、応用がきかせられないなあ。」と言うことがよくありました。

実際の会話では、自分の頭に浮かんだイメージを表す構文や単語を引き出しから出し、それを組み立てながら話をします。

瞬間英作文の練習を通して、組み立てる感覚を育てることで、パーツの組み立てをあなたがコントロールできるようになります。

瞬間英作文は、実際の会話に近づけた取入れをすることで、英会話にどんどん活かせるようになります。

まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございます。

今日は瞬間英作文を使っているのに効果が出ない というお悩みに対して

①瞬間英作文を使っているのに、会話になるとうまく話せない理由

②会話力に直結する瞬間英作文の使い方をお伝えしました。

あなたの英会話力づくりのヒントになればとてもうれしいです。

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日野ゆう子

英会話学校や大学サテライト授業・個人レッスンにて通算14年・主に成人を対象にのべ3000人以上を指導。「先生なのに英会話が苦手」という悩みを長年抱え、試行錯誤のすえ乗り越えてきた経験から、英会話力づくりのサポートを行っています。ベースには、TESOL(英語教授法)や言葉を効率よく習得する研究(第二言語習得論・脳科学や心理学など)コーチング・異文化理解などを取り入れています。