リスニング力向上は細部と全体のバランスで考える

リスニング力向上のためについしてしまう学習法とその後

単語と単語のつながり部分はリンキングとかリエゾンとかと言われます。

リスニングが苦手で何とかしたい、という中上級の学習者の方の中には、解決法を色々と調べる中で「リンキングやリエゾンの知識も付けなければいけないのか。」と、下記のような道のりをたどられる方が多くいらっしゃいます。(かつての私もそうでした。)

リスニングの学習で起こりがちな失敗

①とりあえずリエゾンやリンキングの部分の本を読んでは、WatchとYouがつながったら ChとYou がチュ みたいになって・・・等の決まりを暗記しようとする。
②覚えようにも変化がいっぱいありすぎて、覚えられない。結局、本を読み終わってCDと一緒に声を出してみて終わり。一応一通りやってみたけど、分かったのか分かってないのか自分でもよく分からない。
③リンキングの知識は多少ついたけれど、リスニング自体にあまり変化がついたような気がしない。相変わらず根性で聞く日々が続く。
④やがて①で覚えた内容も何となく記憶から薄れ、「やっぱりリスニング苦手だなあ。」という日々が繰り返される。

細部にこだわりすぎて全体を見落とさないために

せっかく頑張って時間を費やしても、効果が出ないとつらいですよね。それでは、なぜこの方法がうまくいかなかったのか。ここでの問題は2つあります。

①変化があることを「知っているだけ」になっている。運用レベルに達していないまま終わっている。
②①に意識や体力を奪われて、相手が伝えたい内容の把握に全力を注げない。

実は、相手が伝えたいことは単語と単語のつながり部分に宿っているわけではありません。その前後にあることがほとんどです。

「相手の言っていることを理解する」ためには、そこに注目をしなければならないのに、①で体力を奪われるため、一番必要な部分に十分に体力を注げない悪循環が起こってしまいます。

つまり、単語と単語の接着部分の音の変化(=公式)を、無意識に近いレベルで処理できるようになっておく必要があるのは、相手が一番伝えたいことの理解に集中できるようにするためなのです。

「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、単語と単語の接着部分の音の変化(=公式)を押さえるのは 木の部分です。これを無意識に行えるようになることで森全体が見渡しやすくなります。

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