客観的にみる力の大切さ
こんにちは、日野ゆう子です。
語学習得のために有効だとされている力が、自分を客観視する力です。(専門用語ではメタ認知とかモニタリングという言葉で表されることもあります。)
自分を少し離れたところで客観的に見て自分を把握する作業です。
ただ、歯医者さんで何も言われず淡々と作業が進むと心配になりますよね。口を開けてただ何が起こるか分からないけれど待っているのは恐怖です。
でも「あなたはこの部分にこれくらいの虫歯がありますから、これからこうやって麻酔をかけて削ってこれを埋めていく作業を行います。今日はここまですすみますね。全体で何日くらい治療にかかります。」このように声をかけていただくと安心感もずいぶんかわってきます。
「あれをやりなさい」「これをやってください」だけでは学習者は自分が何のためにその作業をしているのか、そしてその作業は何を生み出し、次に何が必要になるのか分かりません。自分で把握することが大切なのです。
自分の学習を自分でコントロールすることが効率よい結果につながります。ぜひ意識をしてご自分を客観視する癖をつけてみてください。
ダメ出しとの違い
一方でよくないチェックもあります。それは会話中のダメ出しです。
「英会話が苦手」と思っていらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。
特に「英検準1級、1級を持っているのに、TOEICでハイスコアをもっているのにうまく話せない。」というお悩みをお持ちの方は、英語を話している最中にご自分で「だめだ、だめだ」と思いながら話をしているケースが多くあります。この作業が癖になってしまっている方もいます。
何度も何度も自分の文を言い直して、結局相手とのキャッチボールになっていない。
正しい英語を追求するあまり言い直しに時間をかけて、相手を待たせてしまう。
これもダメ出しの弊害ですね。
そして「だめだ、だめだ」という感情は、脳を悪い意味で刺激し、スムーズな知識の取入れやパフォーマンスを妨げてしまうのだそうです。
客観視はちからになってもダメ出しの癖は直したいところです。
会話中のダメ出し機能をオフにするには?
スピーキング力を伸ばすのには、時間を使って練習をする必要があります。
一方、この「だめだ、だめだ」の悪循環をストップさせるのには時間はかかりません。
まずは気が付くこと
必要なことは、まず「自分がダメ出しをしながら話をしている」と気が付くことです。そして、「その頻繁なダメ出しは会話に悪影響を与えている」と自覚することです。
そのうえで、「会話中にダメ出しをしそうになったらどうするか。」「どのように会話に集中すればいいか。」の方法を考えてみることをお勧めします。
反省や、チェックは英語力を伸ばす力になります。
会話が終わって振り返り、出来なかったことをもう一度復習することはとても大切ですが、そのことと「会話中のダメ出し」はまた別のものだと抑えることでご自分にとって少しでも楽に話せる環境を整えていきましょう。
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