英会話を15年たっても習得できない原因と解決のための英語学習法

こんにちは、日野ゆう子です。

私が大人になって英語のやりなおしを始めたとき「英会話が出来るようになるまでどれくらい時間がかかるんだろう」ということが常に頭にありました。クライアントさんからもこの質問は良くいただきます。

その時はこのようにお答えしています。

1)英会話は練習をすればできるようになります
英会話の練習は楽器の練習や自転車に乗るのと似ています。しっかり練習をすれば出来るようになります。練習をしなければ、残念ながらなかなか乗れるようにはなりません。

2)かかる時間は人によって違います(ただし最速化は可能です)
自転車に乗れるのが早かった人、少し時間がかかった人がいるのと同じように英会話ができるようになるのにかかる時間が人によって違いがでます。但し、英会話が出来るようになるための効率のよいステップについては数多くの研究(第二言語習得論や脳の働きの研究などで)されてきていて、それをもとに練習を行うことで遠回りをせず身に着けることができます。

反対に恵まれた環境にいてもアプローチを間違えると習得がでいないということも起こります。

英会話の習得に長い時間がかかっている方の例

長年英語圏に住んでいても英会話が苦手なまま

今回は英会話の習得に時間が長くかかってしまった方の例を検証していきたいと思います。

海外で現地生活(英語圏)が長い方にお会いする機会がありました(Aさんとします)。Aさんは約15年生活をされているということです。ですが「15年いても英会話は未だに本当に苦手なんです。」とのことでした。

実際英語を話される場面に遭遇すると、状況から想像しながら相手の言いたいことは何とか理解していらっしゃったようですが、自分の言いたいことは限られた単語と文をつかって何とか話している状態でした。おそらくご自分の伝えたいことの20%くらいが何とか伝わるという状況だったと思います。

英会話が苦手なままだった原因

「海外に長く生活をしていても英会話を自然と習得できるわけではない」とよく言われます。この方も英語圏に長く住んでいても会話力は残念ながらうまく伸びませんでした。その原因は何でしょうか?

Aさんのバックグラウンド

・パートナーの方が日本語も英語も話すことができた
・日本人のコミュニティーがありそこで交友関係を持つことができた
・現地のESL(語学学校)などを短期間利用したけれど、そこで勉強しただけで終わってしまった
・現地で必要なことはパートナーが対処していた
・買い物やちょっとした日常生活で必要なことは暗記をしたフレーズで対処
・挨拶や決まったことより踏み込んだ会話になると言葉に詰まる
・相手の言っていることも慣れていることなら状況から何となく理解できるが込み入った話になると分からない

バックグラウンドから考えられるAさんが英会話が苦手な原因

1)スピーキング力のトレーニング不足

Aさんは、特定の場面のみで使えるフレーズの使用や暗記はしてきましたが、自分の考えや必要なことを自在に言い表すための構文の自動化の練習を行ってきませんでした。

フレーズは覚えてしまえばピンポイントで使えるので便利ですが、応用が利きません。例えばFor here or to go? は「ここで召し上がりますか?持ち帰りますか?」という意味ですが、使う場所は飲食店などに限られます。

外国に住んでいると、必要な場面、場面で「その場を乗り切るために便利なフレーズ」を学ぶ機会に恵まれます。その積み重ねで、フレーズの量も増えていったものと思われます。フレーズを覚えることはトップダウンアプローチと呼ばれますが、このアプローチだけでは話せる内容に限界が来てしまいます。

あいさつは出来るけれど、それ以上踏み込んだ話になると会話がうまく進まないのもここに一因があります。

自分の頭にあることを自在に表現するには、様々な英語構文のストックが必要です。数ある英語構文の中から、自分の考えを表すものを取り出し、それに合う単語を選び文にする。発信をするときにはこの一連の作業を行います。

そのための第一歩として、一定(中学3年間で習う構文が一つの目安となります)の構文を無意識のうちに取り出せるようにしておかなければなりません。

15年間の海外生活でしたが、Aさんはこのトレーニングを行う機会がなかったものと思われます。まず英語構文を何度も何度も繰り返し口頭練習をして、自分のものにし、自分の中で無意識に組み立て処理が出来るようになるトレーニングをすることが有効です。この作業は、繰り返して行う地味な作業でもあり、根気強く取り組む必要があります。

※モチベーションの重要性

Aさんはパートナーの方が日本語と英語を話せること、日本人コミュニティーでコミュニケーションが取れる環境だったことから、「英語を話さなければ!」という強いモチベーションを持つきっかけがなかったのかもしれません。海外に行って英語が伸びるきっかけがあるとすれば、「必要に迫られる」ということが大きなポイントです。

2)リスニング力のトレーニング不足

長い海外生活で英語を聞く環境は良くあったので、Aさんは自分が目で内容が理解できるものであれば聞いても分かる確率が高くなっていました。

例えば、A lot of people told me that. という表現は ア ローダブ ピーポ トードミーザッ という風に聞こえます。日本人には英語の音の変化は公式を取り入れなければ解明が出来ないことも多々ありますが、Aさんは長年の海外暮らしで音の変化には慣れていらっしゃるようでした。但し、ゆっくり言ってもらえれば分かるのですが、スピードが速いとなかなか理解が追い付きません。どうしても、いったん頭の中で日本語に訳してから理解するという癖がぬけないためです。

これには、きれいな日本語訳をせず、聞いた順に素早く内容を理解をするためのトレーニングが必要です。音読教材やシャドーイングの活用が効果的です。

また、単語力の不足から目でみて内容が分かるもの自体の量も限られている状態でしたので、単語力そのものの増強も必要です。

海外に住んでいても、日本に住んでいても、大人が英会話力の習得をする場合に必要なステップは変わりません。

英会話が出来るようになるための効率のよいステップについては数多くの研究(第二言語習得論や脳の働きの研究などで)されてきていて、それをもとに練習を行うことで遠回りをせず身に着けることができます。

基本のステップを通ることで、海外にいても日本にいても、努力はしなければなりませんが、遠回りをしなくてもよくなります。

今、やり直しで「これからずっと英語は話せないんじゃないか。」漠然と不安を感じていらっしゃる場合は、

「練習をすれば話せるようになる」

「人とは競えないけれど、習得のスピードは速くすることができる」

ぜひ心にとどめて練習を続けてみてください。

HY英語コーチングでは、おひとりおひとりの状態を見ながら、英会話が出来るようになるためにどのようなスキルが必要か、そのためにはどのような練習を行うと良いかをお伝えし、サポートを行っております。「英会話の習得を効率よく行いたいけれど、自分のケースでは何から始めればいいかよくわからない」という場合は体験セッションにてご相談ください。

 

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