英検準1級・1級の英作文問題を前に固まってしまう場合の攻略法

今日は「得点源でありながら、なかなか取り掛かれない・・。」という方の多い、英検準1級・1級の英作文についての学習法を、まとめてみてみたいと思います。

英作文の準備が進まないのはなぜ?

英検受験の準備をする際、リーディング・リスニングは比較的すんなり取り組みやすい方が多いです。なぜなら、リーディング・リスニングについては今まで中学生から続けてきた学習内容と(レベルは変わりますが)同じだからだと思います。

自分のすることの想像がつくので、とりくみやすいのですね。一方、英検の英作文については感覚がちょっと変わります。

私たちが受けてきた一般的な英語教育のなかで求められてきた英作文と、英検やTOEIC SW等で求められる英作文は同じ「英作文」でも、実は大きな差があります。

その差に戸惑い、その差を埋めるための方法が分からないことから、「何から取り組んだらよいか分からない」問題が発生してしまいます。

今回はまずその差を整理し、そのうえで、どうやって英検の英作文を攻略していくか「実現可能な」ところから見ていきたいと思います。

中学・高校英語で必要とされてきた英作文

中学、高校時代に必要とされた英作文のは多くは「次の文を英訳しなさい。」タイプのものだったと思います。和訳英文ですね。

①決められた和文を英語にする作業
※英訳する文の量も少ないことが多い

英検で必要とされる英作文

一方、英検の英作文は自分の考えを英語で述べる英文エッセイといわれるものです。
同じ「英作文」という言葉が使われますが、これまでの中高で行ってきた英作文のほかに色々としなければいけないことがあります。

①英文エッセイの骨組みを知る
②問いに対して自分なりの意見を決める
③自分の意見に正当性を持たせるための理由を考える
④①のルールに従いながら、②③を英文で書く

英検の英作文では、オレンジ部分以外に①②③の作業が必要なのです。

英検の英作文でまず必要なことは?

・まず①②③の作業が必要なこと
・その作業に自分は慣れていないと自覚することが大切です。

その作業を経験したことがあまりないから、うまくできなくても当然です。

一見当たり前のことのようですが、ここをまず抑えておくと不必要に焦ったり、学習法をころころ変えて結局何をしているか分からずに学習がストップしてしまうということが少なくなります。

「自分はどうしたら①②③の作業に慣れることができるか」を考えることで、「自分に実力がないんじゃないか」「もっといい勉強法があるのではないか」等考えて横道にそれずに、英作文対策の道のりを作ることが出来るようになります。

自分に足りないエッセイのスキルをたんたんと埋める

英文エッセイを書き慣れていない場合、先ほどお話した下記のスキルにまず慣れることが必要です。

①英文エッセイの骨組みを知る
②問いに対して自分なりの意見を決める
③自分の意見に正当性を持たせるための理由を考える

それぞれどのように埋めるか、考えていきましょう。

①英文エッセイの骨組みを知る

そもそも、「英文エッセイって何?」というところからスタートする方もたくさんいらっしゃると思います。
まず、英文エッセイの骨組みです。

これには定型があります。言い換えるとテンプレートがあります。

①導入(問いに対して自分の意見を言う)
②その理由を3つ(英検1級の場合)
・理由1 + サポート文
・理由2 + サポート文
・理由3 + サポート文
③結論(上記の理由で、私はこう思う、と①の繰り返し)
今はインターネットや本で色々な優れたテンプレートが紹介されていると思うので、それをまずは1・2個自分の鉄板テンプレートとして持つことから始めましょう。
とにかくその「テンプレートに沿って書き進めることに慣れる」ことに重きを置いて進んでいきましょう。

英文エッセイ~到達可能なゴールを設定する

本屋さんで英検ライティング用参考書を見て模範解答のレベルの高さに「・・・あ、無理。」と本を閉じてしまい、そのまま時間だけが経過してしまうこともあるかもしれません。

もちろん、英文エッセイは上手であればそれに越したことはありません。洗練された文が書ければ素敵です。私もそんな文が書けるようになればいいなと思い日々練習をしています。

ただ、英検1級に合格をするために、英文ライティングの模範解答とほぼ同じレベルの英文を書かなければいけないのかというと話は変わります。

「必要なことがテンプレートに従ってきちんとかけるようになる」ことを目標に学習を進めましょう。

参考書の文は、あくまでも模範でお手本です。「よい書き方を教えてくれる先生」として見るくらいの気持ち扱いましょう。

自分の意見やその理由を言えるようにするために

英検1級になると、英作文の問題も普段しっかりあまり考えないようなこと(本当はそういうことに常に目を向けて考える癖をつけておけばいいのでしょうが・・)が問題に出されたりします。

例えば、

社会は化石燃料への依存をなくせるか?

富裕層に対して税の負担を重くするべきか?

遺伝子組み換え作物の使用は禁止されるべきか?  など・・

こういう問題がでたとき、まず試していただきたいのが「日本語で意見を言えるかどうか。」の確認です。

スピーキングにも起こることなのですが、意外に「そもそも言いたいことが母国語でも分かっていない。」状況にあり、それを英語にしようとしてますます分からなくなるということがよく起こります。

まず、問いに対して日本語で
①自分はどう思うか(賛成か、反対か)
②どうしてそう思うのか理由を3つ

口にしてみましょう。言えれば英作文に取りかかります。言えなければ、「アイディアを出せるようになる」練習をします。

どうすれば英文エッセイのアイディアがでるの?

日々、問題意識を持って生活していれば、さっと答えが出てくるかもしれません。

でも、多くの人にとっては、「社会は化石燃料への依存をなくせるか?」「富裕層に対して税の負担を重くするべきか?」と急に聞かれても、「そんなこと、初めて考えたわ。」というのが本当のところではないかと思います。

無いものはない。では、現実的に、「自分の中に無いアイディアをどうだすか。どう作っていくか。」を考えなければなりません。

そこでおすすめなのが、問題集の活用です。問題集の問題を見て、まずは「日本語でどう答えているか。」を見るのです。そして、エッセイの骨組みにしたがって、できるだけシンプルに(日本語で)そこに書かれているポイントを箇条書きにしていきます。

例えば、「富裕層に対して税の負担を重くするべきか?」と言う問題であれば、
富裕層に対して税の負担を重くするべきか?
⇒賛成
理由①(模範解答に書かれている理由をできるだけシンプルに書く)
理由②(模範解答に書かれている理由をできるだけシンプルに書く)
理由③(模範解答に書かれている理由をできるだけシンプルに書く)

このようにまとめます。

※これを書く過程で、自分のアイディアを思いついたら入れ替えるのもいいですね。あくまでも、この問いの答えに対して自分が納得または理解できる理由を自分なりに3つ持つというのが目標です。

「自分で理由が出せるならOK、出せないなら借りよう。」という気持ちで、とにかく問題に触れ、自分なりのアイディアを持つことを大切にします。

問題集の模範解答の日本語は、それ自体が難しいことが多いです。それをさっと読んで理解をしている気になってしまうことは多いのですが、それは「他人の書いたものを理解している」状態です。

ここで、私たちがしたいことは、ここに書かれていることを自分のアイディアとして、自分の引き出しに収納することです。箇条書きでできるだけシンプルに要点をまとめることで、理由を自分のものとして納めやすくなります。

今度は、これを見ながら誰かに伝えるように日本語で言ってみます。

富裕層に対して税の負担を重くするべきか?
⇒賛成
理由①(模範解答に書かれている理由をできるだけシンプルに書く)
理由②(模範解答に書かれている理由をできるだけシンプルに書く)
理由③(模範解答に書かれている理由をできるだけシンプルに書く)

ここまで出来たら、英文作成をしてみましょう。

英文作成時の注意

さあ、英文作成・・となるのですが、ここで注意をすることがあります。

それは、「日本語文を作ってそれを正確に一文ずつ英語変換しようとしないこと」です。

上記はあくまでも、アイディアとざくっとしたアウトラインを確認するための作業です。アイディアを確認したら、それをもとに英文を書く癖をつけましょう。

一文ずつ正確に和文英訳をする癖をつけると、日本語に引きずられて文が書きにくくなってしまったり、時間がかかってしまったり、スピーキングや二次試験のスピーチに対応しにくくなるといった弊害がおこる可能性があります。

「英文を書く段階になったら、書きたいイメージを英語でどう表すか。」を大切に、日本語に引きずられず、伝えたい内容を英文にしていく練習をしていきましょう。

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