英語上級者の「聞く・話す」に直結する力をつくる

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瞬間英作文で効果が出ない英語中上級者の方はまずこの2つのポイントをチェック

 

こんにちは、日野ゆう子です。

「瞬間英作文を何周もしたけれどなかなか自分の言いたいことが言えるようにならないんです。」

こんなお悩みを伺うことが良くあります。

一生懸命取り組んだ教材でなかなか効果が出ないとなると焦ったり、悲しくなったりしてしますよね。

実は、この現象、取り組み方の工夫で改善することが出来ます。

今回は瞬間英作文を使ってトレーニングをするときに中上級者の方によく起こる

2つのつまりポイントの整理とその改善方法についてお知らせします。

瞬間英作文の位置づけ

 

具体的なお話をする前に、まず「瞬間英作文では得られるスキル」をクリアにしておきたいと思います。

英会話力づくりにおいて瞬間英作文をする目的、それは「言いたいことを表すための文の型のストックを増やすこと」です。

 

 

 

英会話は 音声を認識する・認識した音から意味を理解する・自分の言いたいことをイメージする・すばやく英作文をする・口から音として出す という5つのプロセスを高速でまわす活動です。

瞬間英作文で練習を行う目的はすばやく英作文をするというプロセスをより効率よく行うためだと言えます。

具体的には、あなたの頭の中に、「使える状態」の構文のストックをたくさん収納していく活動です。

ストックが多ければ多いほど、言いたいことができたときに、必要な構文を取り出し単語と合わせて文やチャンクを表すことができます。

※どのくらいのレベルのものを、どれくらいの量ストックすればよいのか?については、お一人おひとりのニーズや状況によって調整する必要がありますが

一般的にはまず中1~中3の文の自動化(あまり考えずにするする文が出てくる状態)をおすすめしています。

瞬間英作文でよく起こる2つのつまりポイント

「瞬間英作文を使っているのに、なかなか力がつかない・・。」とお悩みの場合は、

①読み書きベースでの「学習」をしていないか。

②日本文から訳した英文を「暗記」しようとしていないか。

を確認してみてください。

読み書きベースで「学習」を口頭ベースに変える

①読み書きベースでの「学習」をしていないか

私たちは、これまでの経験から、どうしても「読み書きベース」での学習に偏ってしまう傾向があります。

瞬間英作文系の本も、その構成上からどうしても鉛筆を持って仕上げたくなってしまいますが、実際の英会話では、紙や鉛筆や本は使いません。

英会話は相手の言葉を聞き、それに対して脳内で考えたことを、素早く口から出し、相手に伝える作業です。

そのため、瞬間英作文の練習も実際の会話の状況に近い口頭ベースで行いましょう。

はじめは左の日本文を見ながら、文を口にだして作っていく。

慣れてきたら、左の日本文も見ずに、音声で聞き、それに対して文を口に出す。

そのようにステップを踏みながらより口頭ベースに近づけていきましょう。

頭で考えた英語のかたまりや文を(もしくは考えながら)口に出していくと、読み書きベースで使っていたときとは異なる回路を発達させることができます。

②イメージしながら英語のかたまりをつくる感覚を身につける

 

②日本文から訳した英文を「暗記」しようとしていないか

瞬間英作文系の本では(たいてい)左側のページに日本文、そして右側に英文という構成で書かれています。

そのため、何となく右の文を「左側の和文の英訳」として暗記をしようという意識がはたらきがちです。

左の和文を文字ベースで頭で理解してから、その英訳をして、その分を暗記してしまおうとする。

ついついやってしまいがちなことなのですが、これだと実際の現場でなかなか力を活かすことができません。

丸暗記をしていると「英語のパーツ」を組み合わせる感覚が育たないからです。

実際の会話の場面で左の英文がそのまま、全く同じ形ででてくることはなかなかないからです。

臨機応変に英語のパーツを組み合わせながら文を完成させていく力が必要です。

それが出来るようになるために、暗記や暗誦ではなく、左の文が表す意味をイメージしながら、自分が文を作っていくようなイメージで英作文をしていきましょう。

具体的には下記のように進めていきましょう。

①左の文を見て、日本語が表している意味を把握する

その意味をイメージしながら、自分で英作文をしてみる。
※答え合わせをして、違う箇所は修正。イメージをともないながら文を口に出す。

③イメージをともなってその文がでてくるようになったらOKです。自分がその言葉を言っているような感覚を大切にしてください。

こうすることで英語のかたまりをより臨場感をもってストックをしていくことができます。

まとめ

「言いたいことが言えるようになるための瞬間英作文の使い方」

  1. 音声を使わず読み書きベースでの「学習」をしていないか
  2. 英文を日本語の訳として暗記しようとしていないか を確認

①の場合→より実際の会話に近い「口頭ベース」の練習に切り替えましょう。

②の場合→
・文字を介した和文英訳の習慣を、組み換え可能なパーツのストックをつくるつもりで練習しましょう。
・イメージを合わせることで実際のシチュエーションで使いやすいパーツの仕入れをすることができます。

ショートカットで力をつけたいときには客観的なアドバイスが効果的

瞬間英作文を自分に取り入れるときには、あなたの状態に合わせた微調整をするとさらにショートカットで力を伸ばすことができます。

・どこからスタートするか

・どれくらい量をすすめるか

・どれくらい繰り返しをするか

・「(ほぼ意識をせずに英文がでてくるようになる)自動化」のラインの見極め

・実際の会話で使いやすい状態で取入れが進んでいるか

など、細かいカスタマイズをすることができるからです。

微調整を行う場合は、すでに出来るようになった人やプロに頼む

自分の今の状態を客観的に把握するのは難しいので、すでに同じ過程を通って出来るようになった人や、プロの方に頼んでチェックをしてもらうのもおすすめです。

客観的な視点をえて、微調整を行うことで力づくりを加速させることができます。

最後まで記事を読んでくださってありがとうございました。

あなたの英会話力づくりのヒントになればとてもうれしいです。

京都・オンラインの英会話 / 英語上級者の「聞く・話す」に直結する力づくりKyo English Lab

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日野ゆう子

英会話学校や大学サテライト授業・個人レッスンにて通算14年・主に成人を対象にのべ3000人以上を指導。「先生なのに英会話が苦手」という悩みを長年抱え、試行錯誤のすえ乗り越えてきた経験から、英会話力づくりのサポートを行っています。ベースには、TESOL(英語教授法)や言葉を効率よく習得する研究(第二言語習得論・脳科学や心理学など)コーチング・異文化理解などを取り入れています。

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