こんにちは、日野ゆう子です。
「TOEICで800点取れてうれしい!でもこのあとどうしよう。」
「800が取れてうれしいけれど、なんだか、まだまだ出来ないことや足りないところがいっぱいある。不安だからとりあえず次は英検一級かTOEIC 900以上目指したほうがいいかな?」
「TOEIC900とか英検1級を 取れたら英語力も話す力も、伸びていそうだし。
『英語できます』ってもっと自信持って言えるかも。」
この記事は、「TOEIC800を取ることが出来たけれど、その後どのように英語力を伸ばしていけばいいか迷っている。」という方にむけて執筆をしています。
この記事を読むと以下のことが分かります
①TOEIC800を超えたあなたの英語人生の設計のしかた
② 「とりあえずTOEIC900や英検1級合格をめざす」と起こること
③話す力の具体的なつけ方や期間
こんな筆者が解説します
TOEIC講師だけれど英会話に強烈な苦手意識→長年の試行錯誤→VERSANTスピーキングテスト70、海外講座に参加&世界中の人たちと学ぶことが日常になった
筆者が、解説をしていきます。
1 TOEIC800超えたその後の、英語人生の設計方法
今後の英語人生の設計は、3年後の理想のあなたをイメージすることからはじめましょう。
まずあなたが3年後、「英語でこうなっていたい」という姿をイメージしてみてください。
そこからその姿になるためにはどうすればいいのかを考えます。
このように、目標から逆算して考えることで、英語人生をブレずに進むことができます。
TOEIC900や英検1級をめざす?英会話力をつける?英語は一旦終了にする?
TOEIC800を超えた方々が多く迷う今後の選択肢として
・TOEIC900 や英検1級等、更なるスコアアップをめざす
・英会話力をつける
・TOEIC800 がとれたから、ここで学習は一旦終わりにする
という3つがあげられます。
ここで先ほどイメージをした姿を思い出してみてください。
例えば、あなたのなりたい姿が
・仕事で海外への出張ややり取りの機会があるときに、自信を持って「やります」と手を上げられる自分になりたい。
・転職時にも「英語が使えます」と臆せず言える自分になりたい。
・プライベートでも、海外旅行に行った先で、現地の人と交流をしたい。
・色々な国の人と英語を話して自分の見方シェアを広げたい。
このように英会話力があることが前提になっている場合は、すぐに「話す力」を伸ばす方に舵を切ることをおすすめします。
「でも、TOEIC800取れたといっても、まだまだ分からないところもあるし、正直テクニックで解スコアをとった部分もあって自分の英語力には自信がもてません。」
そんな不安をお持ちのかたもいらっしゃるかもしれません。
でも、「話す」ためにはTOEICでさらなるハイスコアを目指したり英検で最上級をとるのとは別のスキルが必要です。(こちらは下の章でまた詳しくお伝えしますね)
話す力をこれからつくるという場合には、TOEIC800と900の差はほとんど関係がありません。
TOEIC 800点を超えたら、その時点で「英会話力をつける方向に切り替え」をするには充分、と割り切ってすすみましょう。
(補足)これからはスルー力を鍛える
ちなみに、「TOEIC800 を超えてもまだまだ出来ないことがある!」というモヤモヤ感はこれからTOEIC900を超えても、英検1級をとっても、その先も、きっとついて回る感覚です。
ハイスコアをとれるようになると、ついつい「何でもできなければならない」と自分に厳しくなりがちです。
ですが、語学に完璧主義を持ち込むと苦しさばかりが募り、結果として伸びを妨げることになりかねません。
また、「できないこと」をなくすことにエネルギーや時間を割いていると、結局「本当にしたいこと」のために使う労力が残らない ということにもなってしまいます。
これからは「できないことが色々ある」あなたを認めながら共存する、スルー力も同時に鍛えていきましょう。
筆者も毎日「できないこと・知らないこと」を発見しては「伸びるチャンスだ」ととらえるようにしています。
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TOEIC 800点を越えての英語人生は、3年後の理想の自分からヒントをもらいましょう。
自分の理想から逆算して道のりを考えることで、ショートカットで目標にたどりつけます。
「とりあえずTOEIC900や英検1級合格をめざす」メリットとデメリット
もしも、「(3年後の理想の姿は英語せる自分ではあるけれど、)とりあえずTOEIC900や英検1級を目指そう」と、スコアアップ舵を切った場合はどのようなことがおこるのでしょうか。
下記にメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット
・「とても高い英語力をもっていることを示す」証明を手にいれられる
・憧れのスコアや級を取得できたことの自信・喜びを手に入れられる
・より高い英語(インプット中心)の能力を手に入れられる
など
デメリット
・英会話力を作るスタートが遅れる
・英会話力があれば掴めるチャンスを逃す
・英語力と英会話力の差が大きくなり、周囲からの期待やプレッシャーに悩むことがある
など
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まず、TOEIC900や英検1級の力を得ることは素晴らしいことです。そこから発生するメリットもたくさんあります。
ですが、TOEIC900や英検1級の力がつく=話す力がつくではないため、英会話力をつける場合は、その時点で、最初からトレーニングがはじめなければなりません。
つまりTOEIC800 の後にすぐに英会話力づくりに舵を切り替えた場合とくらべると、
・スタートと習得が遅くなる→(英会話力があれば対応可能だった)チャンスを逃す
・「英語が話せない」という不安感が長く続く
というデメリットも発生するのです。
この両者を天秤にかけながら将来の選択をしていくことをおすすめします。
英語を話す力はどうやって作るの?
それでは英語を話す力はどうやってつくるのか。
ここでは効率のよい「英会話力」の作り方について整理をしたいと思います。
TOEICでハイスコアがとれるようになった。
↓
だから次は英会話力をつけよう。
↓
英会話レッスンで話すことに慣れよう
このように考えて、英会話レッスンを数年受けたけれど・・
・自分の思うことの30%くらいしか言えていない気がする
・言いたいことはあるけれど、いつもうまく言葉にできない
・いつになったら満足に話ができるようになるのか検討がつかない
こんなお悩みを抱える方がたくさんいらっしゃいます。
こういったお悩みの原因は、実はえいかいわに入る前に効率のよいステップを踏んでいない・・・
「本質的な英会話力づくり」をしないまま、いきなり英会話の現場に出ることから起こります。
英会話は5つのプロセスで構成される
英会話は一見ひとつの作業ととらえられがちですが、よくみると
①英語の音声を理解する
②聞こえてきた音声から意味を理解する
③自分の言いたいことをイメージする
④言いたいことを高速で英作文する
⑤音にして口から伝える
という5つのプロセスで成り立っています。
(第二言語習得論より)
この1つ1つのプロセスに対応した力をしっかりと作ること、
そしてこれらをあわせて高速でまわせるようになることで
場所やシチュエーションを問わず、相手の話しを聞き、自分の言いたいことを伝えられるようになる「本質的な英会話力」を作ることができます。
話す力をつけるときにはこの5つのプロセスに対応した力を持っている状態をまずは目指してください。
この力は短期集中で伸ばすことをおすすめします。
ひとつの目安として私が行っているトレーニングでは、TOEICハイスコア、でも話す力がほとんどない方がこの5つに対応した力を作るのに、2~3か月を目安にしています。
いかがでしたでしょうか?
この記事の内容があなたの英会話力づくりのヒントになればとてもうれしいです。