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Versant ヴァーサントパートF 概要・対策と スコア70の私が行った具体的対策

speech

こんにちは、日野ゆう子です。

最近、少しずつ浸透してるVersant ヴァーサント のスピーキングテストですが、「どのように受けたらいいの?」「どう対策をしたらいいの?」とご相談を受けることが多くなりました。

今日は私が行っているPart E 「自由回答」問題対策をまとめます。

この記事を読むと以下のことが分かります。

①Versant スピーキングテスト Part  Fの概要
②Part F 受験時の注意点
③Part F具体的な試験対策
④スコア70の私が実際に行った対策

①Versant スピーキングテスト Part F問題の概要

※テストの内容説明は2021年4月現在、Versatのテストを運営するPeason (https://www.pearson.com/)のサイトに書かれていることをもとにしております。変更の可能性もありますのでご了承ください。

サンプルテストチェックで概要をつかむ

なお、Versant についてはこのパートに限らず、サンプルテストが公開されています。

サンプルテストで雰囲気をつかんでからこちらの記事を読むとよりイメージがわきやすくなると思いますので、ぜひ下記をチェックしてください。
こちらよりサンプルテストを開くことが出来ます。
アプリ版のサンプルテストはこちら 実際のテストはスマートフォンで行われる方がほとんどだと思うので、こちらでサンプル受験して、感覚をはじめにつかむことをお勧めしています。

問題数 2問

問題内容 自由回答

簡単な質問に対して自由に回答する

以下のように問題の指示が出されます。

You will hear two questions about family life or personal choices. Each question will bespoken twice, followed by a beep. When you hear the beep, you will have 40 seconds toanswer the question. You will hear another beep at the end of the 40 seconds. 

https://www.versant.jp/_common/_js/pdfjs/web/viewer.html?file=speaking_test.pdf より

家族や生活上のこと、個人の嗜好や選択についての質問が2回繰り返して読まれます。回答する時間は40秒です。
下記のような問題が出題されます。

Do you think television has had a positive or negative effect on family life?
Do you like playing more in individual or in team sports? Please explain.

Versant Test Description and Validation Summeryより

判定スキル

「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」

注意点

・2021年4月時点ではPart F は自動採点ではスコアされないと記述があります。企業や機関などの指定で受けた場合はその担当者がスピーチを聞いて判定をするために使われるようです。 

※・今後採点方針変更の可能性もあること
・この種の問題はTOEFLやIELTS、英検、ちょっとしたスピーチなどにもよくみられます。スピーキング力の証明のためだけでなく、いざ必要になったときに慌てないためにこの機会に解き方や練習の仕方を押さえ、しっかり取り組まれることをお勧めします。

英語の意見の言い方で答えを言う
日本語は結論が一番最後に来ることが多い言語ですが、英語はまず 自分の意見や主張⇒理由⇒例⇒結論(意見や主張の繰り返し)という論法で進みます。

英語のスピーチでは、聞く方も「まず意見や主張」を期待しています。

それが述べられず、日本語風の話の展開をすると「聞きたいことが何だか聞けない・・」というもやもやした印象を与えてしまいますので、自分の意見や主張⇒理由⇒例⇒結論 にそって、意見を述べる癖をつけましょう。

・難しく考える必要はない

自分の意見や主張⇒理由⇒例⇒結論 というと、何だかものすごく難しいことを言わなければならない気持ちになる方もいらっしゃると思います。型にはめることと、文の難易度とは関係ありません。シンプルな文で、分かりやすく意見を述べましょう。

「英語の型にのっとりながらシンプルな文で意見をいう」ことについてもう少し詳しく知りたいという方は、下記の記事を参考になさってください。

英語の思考法や論理展開をシンプルに手に入れるにはこの本がおすすめ!ハーバード式5行エッセイ英語学習帳

英語の型について、もう少し知りたいという方はこちらを参考になさってください。(こちらは英検のライティングについて書いた記事ですが、なぜ私たちは英語の型に沿って書けないのか?についてと、その対処法を説明しています。
スピーキングにも共通するところが多くあります。)

英検準1級・1級の英作文問題を前に固まってしまう理由と5つの攻略法

・段階を経ながらステップアップする

スピーチに慣れないうちは、いきなり話せと言われても固まってしまって当然です。少しずつ段階を踏んで慣らしていきましょう。

下記のように練習をしてみてください。

1)自分の意見を考える
2)主張⇒理由⇒例⇒結論  にそって、それぞれ言いたいことを簡単にメモする。
※読み上げる原稿を書くのではなく、あくまで構成のメモ書きのような気持ちで書きましょう。
3)それを見ながら意見を言ってみる

・はじめてのことを同時にしない

ここれ注意することは、「複数のはじめてのことに同時に取り組まない」ことです。

多くの方は、補助なし自転車に初めて乗ったときには「自転車にのること」で精いっぱいだったはずです。その後、たくさん練習をしてまず自転車の運転に慣れると、その次に乗りながら歌を歌ったり、周りの景色を楽しむことができるようになります。

最初から歌を歌い、周りの景色を楽しみながら、バランスをとって乗る補助なしの自転車に乗れと言われたら、パニックを起こしかねません。結果として、一つずつ別々に取り組んだ時よりも習得が遅くなってしまいます。

英語や英会話でも同じことが言えます。

初めての作業を行うときには、複数のはじめてを同時にせず、一つずつスキルを伸ばしていきましょう。

・型にしっかり慣れる

まず、「型に慣れる」ことに集中してください。クライアントさんとこの作業をすることも多いのですが、型は何度も繰り返していると意外とすっと身についてきます。

型が自分にとって当たり前になって、余計なエネルギーを使わなくなったと感じたら次に進みます。

・徐々に口頭練習へ移行

簡単にメモを取っていたものを徐々にやめて、口頭で言えるようにしていきましょう。

その後、メモや下書きを取らず口頭で型にそってスピーチを作っていきます。

・録音で客観的に復習

スピーチは言っているときには客観的に見ることがなかなかできません。

内容を録音⇒修正⇒録音⇒修正 と内容をよくしていきましょう。

・時間の感覚をつかむ

Versant は40秒でスピーチを話しますので、時間内に型にそって言えるように練習を行いましょう。本番では自分では時間を測れません。時間の感覚は、練習を重ねることで「体得」しておくことをお勧めします。

・何から始めていいか分からないとき

英検2級のライティングの問題(ライティングですがスピーキングの題として使えます。)からスタートするのもおすすめです。アカデミックな質問はおそらく出ないので、IELTS では前半の一般的なトピックで練習を行いましょう。

④スコア70の私が実際に行った対策

IELTS の問題などから、「2分で答える」「1分で答える」など時間を決めてスピーチの練習をしています。その際には録音をして、聞き直し、「うまく行かなかったな」というところは修正してもう一度録音、聞くという練習を毎日行っています。

スピーチの録音は、毎日行うと慣れてくるので、心理的なハードルが下がってきます。また毎日続けることで、スピーチに対するアンテナが高くなり「こういう表現を入れてみよう。」「こう言うといいのか。」「こんな意見があるのか。」など色々な発見&吸収が出来るようになりました。

まだまだ私も勉強途中ですが、これからも毎日録音、モニタリング、修正のステップは続けていこうと思っています。

まとめ

今回はVersant Part Fの対策について書きました。

①Versant スピーキングテスト Part F の概要
Part Fは2問の「自由回答」問題

②Part F  受験時の注意点と対策
・自動採点外(2021年4月現在)
・英語の意見の言い方で答えを言う
・難しく考える必要はない
・段階を経ながらステップアップする
・はじめてのことを同時にしない
・型にしっかり慣れる
・徐々に口頭練習へ移行
・録音で客観的に復習
・時間の感覚をつかむ

③スコア70の私が実際に行った対策
・毎日のスピーチと録音・振り返り

いかがでしたか?

この記事があなたのスコアアップのヒントになればうれしいです。

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日野ゆう子

英会話学校や大学サテライト授業・個人レッスンにて通算14年・主に成人を対象にのべ3000人以上を指導。「先生なのに英会話が苦手」という悩みを長年抱え、試行錯誤のすえ乗り越えてきた経験から、英会話力づくりのサポートを行っています。ベースには、TESOL(英語教授法)や言葉を効率よく習得する研究(第二言語習得論・脳科学や心理学など)コーチング・異文化理解などを取り入れています。

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