英語上級者の「聞く・話す」に直結する力をつくる

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流暢に英語を話すVS正確に話す 悩んだときに知っておきたい2つの解決策

こんにちは、日野ゆう子です。

流暢さと正確さ、どちらを優先するかというお悩み

スピーキング力をつけようと練習をし始めると、流暢さと正確であることの間で「どちらを優先すべきか?」と悩む時がやってきます。

「早く滑らかに話したいけど、そうすると間違いが多くなる。」

「ブロークンイングリッシュみたいになると、嫌だ。」

「でも正確に話そうとすると、時間がかかってしまう。」

このように悩まれたことはありませんか?

この記事を読むと分かること

①英語を「流暢に話すこと」と「正確に話すこと」の定義

②迷った時に知っておきたいことと、2つの対処法

③日本人学習者の傾向と対策

がわかるようになります。

こんな筆者が解説します

TOEIC講師、でも英会話に強烈な苦手意識→長年の試行錯誤→VERSANTスピーキングテスト70、海外講座に参加&世界中の人たちと学ぶことが日常的に。

現在は同じお悩みを持つ方々の効率良い英会話力づくりのサポートを京都とオンラインで行っています。

英語を流暢に話すことと正確に話すこと それぞれの定義

この記事ではそれぞれを下記のように定義します。

流暢に英語を話す=一定のスピード感を持ち、英語らしいリズムで話ができること

正確に英語を話す=適切な単語や構文を用いて、間違いをせずに話をすること

流暢に英語を話すVS正確に話す に迷った時に知っておきたいこと

①段階によって優先するスキルが異なる

1)はじめに優先するのは正確さ

英語(だけに限らずどの言語でも)を勉強し始めたばかりのころは、ゆっくりでも正確に理解することや発することが重要視されます。

その言語を使えるようになるための単語や構文がいい加減な状態のままでは、その言語を使う力は伸びません。はじめの段階では単語や構文の知識、音声の知識をつけ、それを正確に話せるよう練習を行います。

私が行うトレーニングでは英会話の土台を固める際に、瞬間英作文を使うことが良くあります。

中学生で習う構文や単語を使って組み立てる感覚を養うのですが、この時も複数形や時制などの表現も含め、できるだけ正確に口から言えるように練習します。

単語についても正しいアクセントの位置などを確認し正しく言えるように練習を行います。

2)土台固めがおわったら、流暢さを意識して伸ばす努力を

土台固めがおわったら流暢さを伸ばすことを意識しましょう。

下記のことを参考にしてみてください。

流暢さを伸ばすためのこつはまず「決める」こと

間違っても、言い直しをしない、先に進むと決めて練習に取り組みます。

この「決める」ことがポイントです。

新しい習慣を手にするためには、まずその習慣を手にすると決め、意識的にその習慣を取り入れることです。

はじめは違和感があってもいつしかそれがあなたにとって当たり前のことに代わっていきます。

違和感があるときにも、「このスキルを手に入れるんだ」と決めておくことで迷いがなくなります。

実践は脳の回路を太くするイメージで

 

言い直しをスルーする作業を何度も行うことで、脳内の「言い直しくせ」の回路よりもスルーする回路を強く太くしていきましょう。

例えば、三単現のSは中学1年生で習う構文ですが、日本人には母語との関係上、相性があまりよくないとされます。

上級者のスピーキングでもSが抜けることが良くあるのですが、流暢性を意識する場合は、ここでSを気にして何度も止まってやり直すということをせず、全体の滑らかさを優先して先に進みます。

時制で少し気になるところがあっても、スピーチや英会話の最中にはそこで止まらず、メッセージを伝えることを優先させます。

それをくりかえすことで新しい習慣に慣れましょう。

もちろん、会話が終わった後に気になることを調べたり、「あの時、本当はこういえば良かった」と振り返りをするのはOKです。

日本人に多い「正確偏重型」

流暢に話すことと、正確に話すことは相反するスキルです。

正確さを優先し、間違いをしないように気をつけながら話すと、スムーズさは少なくなる傾向があります。

反対に流暢さにフォーカスを置くと細かいミスはあまり気にせず進む勇気が必要になります。

この2つのスキルはどちらも同じくらい大切なのですが

正確さを優先し、流暢さを重視しない「正確偏重型」の学習者の方が日本人には多いといわれます

日本人学習者が「正確偏重型」になってしまうのは、

1)これまで受けてきた教育の影響

2)まじめな国民性(「正確に話せないのに流暢性を追い求めるなんてまだまだ」という気持ちや、「間違いは必ず直さなければならない」「間違いはしてはいけない」などの思い込み)

などが原因になっているのではないかと思います。

正確さを気にすることは悪いことではもちろんありません。

ただ、英会話で次のステージにいくためには

・流暢性を伸ばすことが有効なこと
・そのために今は間違いを気にせず進む勇気を持つこと

が大切なのだと整理・納得をすることがポイントです。

流暢性?正確性?迷った時は優先順位をきめよう

ここまでは流暢性を伸ばすということについてお話をしてきました。

「じゃあ、これからは正確性を伸ばす練習はしなくていいの?」

という疑問が出てくるかもしれません。

日本の学習者は正確性に重きをおいてつまりを抱えてしまう方が多いので、流暢性のお話を中心に行いましたが

流暢性と正確性はどちらも大切なスキルです。

これまでのアンバランスが整ったら、またどちらも並行して伸ばしていきましょう。

その時には「今、自分がどちらを行っているのか」

都度意識をしながら練習を進めることをおすすめします。

フォーカスをしっかりと定めることがポイントです。

例えば「今は正確さを重視する」と決めた場合は、多少スピードが落ちても正確に言う練習をする。

「流暢さを重視する」場合には、細かい間違いは気にせずスムーズに前に進むようにする。

どちらも意識せず、中途半端なままでは結局モヤモヤした感情だけが残ってしまう可能性が高くなります。

ぜひ「今は何のスキルを伸ばそうとしているのか」、はじめにしっかりと意識をして練習にとりかかってみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では次のことをお伝えしました。

正確さと流暢性のバランス

①段階によって優先するスキルが異なる
・はじめに優先するのは正確さ
・土台ができたら流暢さも意識する

②流暢さを伸ばすために大切なこと
・言い直しをやめると決める
・何度も練習をしてその感覚を当たり前にする

最後まで記事を読んでくださってありがとうございました。

あなたの英会話力づくりのヒントになればとてもうれしいです。

 

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日野ゆう子

英会話学校や大学サテライト授業・個人レッスンにて通算14年・主に成人を対象にのべ3000人以上を指導。「先生なのに英会話が苦手」という悩みを長年抱え、試行錯誤のすえ乗り越えてきた経験から、英会話力づくりのサポートを行っています。ベースには、TESOL(英語教授法)や言葉を効率よく習得する研究(第二言語習得論・脳科学や心理学など)コーチング・異文化理解などを取り入れています。